ミスを認めて強くなる!『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』飯野謙次
どうも、こんにちは!
仕事上、ミスをしない人なんてほとんどいないと思います!
速くてノーミスという理想的な仕事の仕方はどのように実現できるのか、そんなヒントをくれるような本に出会いましたので紹介します。
目次
- 著者の紹介
- おすすめのポイント
- ミスを認めて成長することが大切
- ミスの原因と対策
著者の紹介
著者の飯野謙次さんは、スタンフォード大学の工学博士を取得されていて、東京大学大学院で修士課程修了後にGeneral Electric原子力発電部門へ入社された後、スタンフォード大学で博士号を取得し、Ricohへ入社された経歴を持つ、パンピーの自分なんかには想像すら出来ないほど天才的なエリートです。
そんなエリートな飯野さんが「失敗学」を通しての学びを凝縮して作られた本が『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』です。
おすすめのポイント
明日から使えるテクニックがたくさん載っていて、即アウトプットができる超コスパの良い一冊だと思います。
会社員として6年ほど経った自分が読んでも頷ける内容ばかりで、もっと早く読んでればよかったな~と思うことが多かったです。特に、働き方をまだ確立していない新人や若手の方なんかには、おすすめです。
ミスを認めて成長することが大切
多くの人が「ミス=負け」「ミス=汚点」と考えてしまい、ミスに怯えてしまっています。
あまりマイナスに考えずミスを認めて成長するのが一番大切という著者の考えはとても好きです。
余裕を持ってミスを捉えて、気づいたときに潔く謝るのが大人なのです!
※周囲を意識すると、意外と出来てないおじさん達がいると思いますよ
著者曰く、「がっかりはするけど、くよくよするな!そんな時間はない」
ミスの原因と対策
ミスの分類としては、「知っていた」か「知らない」か、その分類によって原因は全部で4つになると言います。
結論は以下の表です。
◆1.伝達不足
上司から部下への指示にて部下が勘違いするケースなんかは1秒に1回ぐらいどこかで起きているのではないかと予想しているのですが、部下の人だけが悪いわけではないのです。
上司の「知っているだろう、わかっているだろう」
部下の「こういうことだろう」
こんな想いを共有しないことから起こる事故ですね。
まさに野中郁次郎先生の「暗黙知」を共有しないことによるもの。
解決策としては、「形式知」にして共有することが大切ですね。
ここは、SECIモデルの考え方を知らないと理解が深まらないと思いますので、参考になるURLを貼っておきます。
https://keiei-manabu.com/strategy/tacit-formal-knowledge.html
◆2.学習不足
「もっと頑張れよ!」なんて言われそうですが、楽しい教材を使うことや、やる気が上がる人と一緒に学習することにより対策を行うことを推奨されています。
ここにおいて解決が必要な場合は、「モチベーション」や「やる気」のような別のテーマで扱うのがいいかと思います。
◆3.計画不良
PDCAの考え方を使うと、スタートは「P:計画」なわけなので失敗の原因の根幹は「計画不良」に行き着くと記載がありました。
ここは、いかに想像力を働かせて綿密に計画を立てるかといったところでしょうか。詳細に知りたい場合は、「プロジェクトマネジメント」などの別テーマを調べるのがいいかと思います。
参考:PDCAサイクルとは?
https://www.e-sales.jp/eigyo-labo/pdcacycle-1071
◆4.注意不足
ここが本書の力の見せ所です!
この注意不足を解決する施策として、ほとんどを使って明日から実践できるものを紹介しているからです。
例えば、「ダブルチェックを行う場合は、1人目とは違う方法で行うこと」や「マルチタスキングを行う際の仕事の選び方」、「人にミスをさせないメールの送り方」など実践テクニックは27にも渡って記載があります。
ミスを防ぐという観点で記載されていますが、働き方の基礎でもあるのでここは是非出来ているかどうかの確認だけでもしていただきたいです。
まとめ
本書では、「失敗学」の観点からミスの構造的な理解を進めることができます。
原因は、伝達不足、学習不足、計画不良、注意不足の4つに分けられますが、特に注意不足に絞ってどう工夫すればミスしないかといった明日から使えるテクニックがかなりたくさん載っています。
仕事を進める上でも必須事項が多いと頷ける内容が多くあったので、是非読んでみて下さい。