そろそろビジネスライティングを身に着けませんか?|『書く技術・伝える技術』倉島保美
ビジネスマンたるもの、ビジネスライティングなんて当たり前にできるわ!
そう思ってる方が多いのではないでしょうか。
ただ、ほとんどのサラリーマンの方は、ビジネスの現場で文章を書くのはメールが大半かなと予想してます。
皆様のメールはロジカルに、分かりやすく、相手に伝わっているのでしょうか?
この本、ビジネスライティングをテーマにしているだけに、めっちゃスラスラ読めます。
よく、「ロジカルシンキング」と言いますが、文章も基本的にロジカルシンキングが求められていることが良くわかる本です。
書いていることは、「こんな基礎的なこと!!」と思われるかもしれませんが、書籍に載っている例などを読み比べてみると、違いは一目瞭然です。
ポイント
- 読ませない文章が最高
- パラレリズムを意識して
- 文はつなげず、短く切る
読ませない文章が最高
美しい文章を書くことができるのは、立派な才能ですが、ビジネス上の文章は小説と異なります。
読み手にとって、何の情報かがすぐ分かる、何をしてほしいのかがすぐ分かるのが、一番良い文章です。
人は、メンタルモデル(入力情報に対する読み手なりの理解)を利用して、高速に処理をしようとするので、ロジカルに予想通りの文章がくるほど、わかりやすい文章となります。
パラレリズムを意識して
並列する情報は、構成や表現を揃えて書くことを「パラレリズム」と言います。
創造性あふれる豊かな文章というのも、たしかに良いとは思いますが、同じ構成・同じ表現を使って書くことで、情報の抜け漏れなく相手に伝えることができます。
同じ構造で書かれていると、メンタルモデルを作ることで、読み手の理解が進みやすくなります。
文はつなげず、短く切る
いつからか、一文にまとめて書くことを美徳と感じる感覚がついている人が多いように感じます。しかし、一つの文章に言いたいことがたくさんありすぎると、伝えたい内容がぶれてしまう可能性が高いです。一文ではポイントを1つに絞って短く切るようにしましょう。
人に対して、「この文章を切って」というのは簡単にできるが、つい一文でまとめて書いてしまうみたいです。癖を治すのは難しいが、意識しながら練習しましょう。
ポイント
- 読ませない文章が最高
- パラレリズムを意識して
- 文はつなげず、短く切る
コメント
当ブログでもパラレリズムは意識しないといけないなと反省しました。
この本のいいところは、
- 例題がたくさん載っているところ
- 本自体がロジカルに書かれているので、かなり読みやすいし分かりやすいところ。
- 練習問題や実践編がついているので、身についた感覚があるところ。
以上、是非ご一読ください。