忘れられない読書経験に|『東大読書』西岡壱誠
あれ、あの本読んだことあったけど、何書いてあったかな〜ってことないですか?僕はしょっちゅうです。
本の読み方って、義務教育以来で教わる機会なんてないものだと思いますが、地頭力を上げる本の読み方があり、本を読む力と地頭力は関係しているみたいです。むしろ義務教育のときに教えてほしかったような本でした。
ポイント
- 読む前:どんな本か予想する「装丁読み」、目標を設定する「仮説読み」
- 読んでる途中:次を推測する「取材読み」、他の本も読む「検証読み」
- 読んだ後:内容をアウトプットする「議論読み」
読む前:「装丁読み」「仮説読み」
装丁読み
予告編の後に観る映画の内容が分かりやすいですよね?
映画と一緒で、本もあらかじめどのような内容なのかを予想しようというのが「装丁読み」です。タイトル、帯、店頭のポップ、著者のプロフィールなどからどのような内容かな〜と予想しておくことが大事です。
この本では、もっと具体的な方法が記載されています。
例えば、「タイトルなどからわかった情報を付箋に書きましょう」「付箋を都度見直しましょう」のようなことです。
この本は、こんなことを言っているのではないかな?と予想しながら読むと、予想とのズレを楽しむことができますし、何より読む前にワクワクします。
仮説読み
目標と現在の自分のギャップを意識して、埋めるように意識して本を読みましょう。
おそらく本を買ったのは、「どんな自分になりたいか」という意志があったはずです。今の自分をあらためて意識して、どのようにギャップを埋めていくかを考えながら本を読み進めることで、考えながら本を読むことができます。
読んでる途中:「取材読み」「検証読み」
取材読み
記者になったつもりで、疑問に思ったことを著者に問いかけながら読むこと 。著者が書いていることを更に疑問に感じ取って、自分で調べること。それが取材読みです。
本に記載されている以上の知識を得ることができるし、考える力も身につきます。
本書では、上記のことを「質問読み」と「追求読み」の2種に分けていますので、詳しく読んでみてください。
検証読み
複数の本を読むと、意見の違いを知ることができます。どちらが良い悪いを判断するのではなく、共通点、相違点、議論のポイントなどを検証することで、多角的にものごとを見る力がつきます。
読んだ後:議論読み
議論読み
上記に書いたとおり、読む前にどのような本か予想して、疑問を答え合わせしながら読み、他の本と比べることで、ある程度の力はつくはず。
さらに定着させるには、本を要約して他の人が買いたくなる帯を考えてみることや、自分なりの意見を述べることです。
結局は、得た知識をアウトプットすることで、記憶の定着は安定するし、自分の意見を出すことは考えることが必要となるのです。
ポイント
- 読む前:どんな本か予想する「装丁読み」、目標を設定する「仮説読み」
- 読んでる途中:次を推測する「取材読み」、他の本も読む「検証読み」
- 読んだ後:内容をアウトプットする「議論読み」
本書には、もっと具体的な本の読み方や、本を読む方法がたくさん載っています。
是非、一読してみてはいかがでしょうか。