『1分で話せ』伊藤羊一
『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』を読んだきっかけとして、会社の新人の目標発表会の資料をレビューする機会があり、過去の経験と未来の目標はどちらも素晴らしいことを言おうとしているのに、どうも伝わらないというのが発端でした。
他人にアドバイスをする前に、自分で気付きを得る部分が多く大変参考になりました。特に目標発表などの場では、「すごいことをするぞ!」と言いたいばかりに色んなことを言おうとしてしまい、聞いてる側はよく分からなくなることが多かったので、より適切にアドバイスができたのではないだろうかと思います。
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人は、相手の話の80%は聞いていない
だから1分でシンプルにものごとを伝えましょう!というのがこの本の全体的な趣旨です。
1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話ししても伝わらないどんな話でも「1分」で伝えることはできる
ものごとは、多くのことを説明すれば伝わるというものではなく、短く簡潔に要点だけを伝えるようにするのがビジネスの基本です。
どう考えれば良いのか、どのように資料を作成するか、プレゼンの発表の方法などテクニック的なことから考え方まで「伝える」ことを主題に書かれた1冊です。
超一言で包み込む
プレゼンをするときの考え方で出てきた言葉ですが、この「超一言で包み込む」という表現が自分の中で一番印象に残りました。
プレゼン全体や一枚一枚に対して、「結局、ここで言いたいことを一言で言うと何?」と考えることで内容が整理され、プレゼン資料の締りがどんどんシュッとしていくのがわかりました。
自分の言いたいキーワードを一言の言葉で良い表すそれは、覚えやすく、その一言がプレゼン全体を表すキーワードでなければならない
しかも、それは覚えやすいキーワードでなければならない点も注意です。
目標発表会などのスライドではとりあえず今あるやりたいことを書き連ねているだけで最終的にはどうなりたいのかが見えてこないところがあったのですが、キーワードは何かを考えると次第になりたい姿が見えてくるということもありました。
ゴールはなにかを考える
”理解してもらう”というゴールはおかしい
これは自分の反省点でもありますが、プレゼンや資料作成をする上でのゴールを常に考えないといけません。
本当は”理解してもらう”よりも、理解してもらってさらにその先のことが望みのはずなのに、つい一生懸命作った資料そのものの理解を目指してしまうところがあります。
目標を見失わずに行動することは難しいのですが、いちばん大切なことなのです。
自分の存在をかける
私達は、やっぱり「自分の存在をかける」くらいのつもりで、聞き手に伝えなければいけないのではないでしょうか。
これから聞き手を動かそうとしているというのに、発表や資料に自信がないなんてことになったら、絶対誰も動きませんよね?ということを言っていて、読んでいてい反省しまくりました。
会社員というのは、つい
”資料を作れと言われたから”
”プレゼンをしろと言われたから"
という理由のみで人を動かすようなことを考えることはあまりないので、つい忘れがちなことなのですが、資料もプレゼンも理解以上の何かを求めているものです。
自分の存在をかけるぐらいの気持ちで情熱をかけて聞き手を動かそうという気持ちで資料作成に望まなければいけないのです。