常に考えておくことが大切|『ゼロ秒思考』赤羽雄二

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感想


内容もとてもシンプルでわかりやすかったです。

基本的には、「毎日メモを取るようにすること!」ということを言っているのですが、なぜそうしないといけないのか、どうやってやるのか、どのようにメモをするのか、というところに特に力を入れて書かれている本でした。

私が一番すごいなと感じたところは、何を題材にして書くかという例を上げているページです。400の例を10ページ以上にも渡って書いている箇所があり、一般的に常に考えておくべきことってこんなにもあって、さらに個人に関わることも加えると、数えきれないほどのタイトルがあるもんだなぁと感じました。

 

優れたリーダーとは


言葉にあいまいさがなく、かつ率直なので、好感も持たれやすい。不適切な言い方をすることもなく、言い過ぎることもないので、人のやる気を不必要に削ぐことがない。 いつも概念がシャープで、しかも苦労せずに言いたいことが言えるため、ストレスもあまりない。自分の意志を伝えたり感情を伝えることが容易にできる。ストレスがないと自然体でコミュニケーションでき、そうなると聞く側もリラックスできるので、頭に入りやすい。それがリーダーシップの源泉である。

周りにいるリーダーを思い浮かべてみてください。

少なくても上の一部には該当するのではないでしょうか。

リーダーの素質というのは、コミュニケーション能力が大いに影響していることが実感できます。

時間をかけたら、考えは深まるか?


時間をかけて考えたからって、考えは深まらない。
考えた時間分の成果を出したいし、出してほしいところだが、残念ながら多くの人にとって、考える時間の長さとアウトプットの量・成果はほとんど比例しない。速い人はびっくりするほど速く、遅い人は許しがたいほど遅い。

 

何も決まらないけど、とにかく長い会議というのは考えが深まった気になっているだけであって、アウトプットの成果としては何もあがらないものです。

時間をかければ良いというもんではないことを我々はいい加減に認識するべきです。

即断即決を行うためには?


普段からその問題について考え続けているからだ。必要な情報収集も怠らない。常に感度が高く、アンテナが強力に立っている。信頼できる相談相手が何人もいる。最善のシナリオ、最悪のシナリオも常に考えている。どこを押すとどうなるか、競合の動きなども全部頭に入っている。
そういう臨戦状態にいつもいるので、何が起きても驚かない。慎重でいながら正確かつ電光石火ということが十分できる。
別の言い方をすると、どんなことに対しても「これはこうかな」という仮設を立てている。あるいは立てることがすぐできる。仮説は立てた後で検証する。検証して違っていれば、すぐ立て直す。このスピードが滅法速く、かつ瞑想しない。
つまり、ここが「ゼロ秒思考」なのだと。
常に考えを巡らせることによって得た「質」と「速さ」を武器にして、コミュニケーションを行うことが最強の思考整理法なのだと感じました。