幅広く、奥深いキャッシュレス決済|『まるわかりキャッシュレス決済』

〇〇ペイ多すぎ!

最近になってめちゃくちゃ多く「〇〇ペイ」という言葉を聞きます。

僕が最初に聞いたのは、PayPayの1億円還元キャンペーンでしたが瞬く間に広がりましたね、決済ブームが。

このように、決済を現金以外で行うことを、キャッシュレス決済と呼ぶようですが、キャッシュレス決済にも色々と種類があって、奥が深いようです。

そこで、今回は「まるわかり!キャッシュレス決済」を参考に、キャッシュレス決済の気になる部分を紹介していきます。

キャッシュレスの大まかな分類

  1. QRコード決済(スマホアプリ)
  2. ICクレジットカード
  3. クレジットカード(非接触決済)
  4. ポイントカード決済
  5. 電子マネー決済

最近では、冒頭でも紹介したQRコード決済が目立っていますが、大きく分けるとこれほどの種類があります。特に、知らなかったのは、3つ目のクレジットカードで非接触決済がある(これから?)というところ。

実は、僕はクレジットカードと電子マネーSuica)での支払いが大半となっているので、QRコードなどの仕組みをよく知らなかったので、大変勉強になりました。

ポイント

  • QR決済
  • 接触のコンタクトレス決済
  • Origami Pay(「提携Pay」開始)

 

QR決済

QRの決済は、買い物との親和性が高いのが特徴で、会員情報の確認、ポイント付与、残高表示、支払い…といったことが一括で行うことができます。

QR決済の方式にも2種類あります。

  • ユーザースキャン方式:ユーザーが店舗のQRを読み込んで、金額を入力する。
  • ストアスキャン方式:ユーザーのスマホQRが表示され、店側が専用の端末またはPOSレジで読み込む

店側のコストを考えると、ユーザースキャン方式が導入コストが安く済むそうです。

とても便利な半面、気をつけなければいけないことがあります。

どちらの方式をとるにせよ、店舗側のスタッフのオペレーションをきちんと整備することが大切な点です。ユーザーは多種多様な決済手段を使っています。そのため、ユーザーの行動に対応した決済を行えるようなスタッフ教育を行うことが必要になります。

接触のコンタクトレス決済

SuicaPASMOなどの電子マネーもこれに該当するのですが、前から普及していた面もありますね。個人的には、これが一番早くてスマートだと感じます。

この方式も大きく分けて2種類あります。

  • Felica方式(日本独自のSONYが開発した規格)
  • NFC A / B方式(国際標準規格)

Felica方式

鉄道の改札などで使われていて、処理スピードが早いことが特徴です。しかし、日本独自の規格となっていて、海外に技術を輸出することや、インバウンドに対して訴求することは難しそうです…。

交通系のカードであるPasmoSUICA以外に、nanacoWAON楽天Edyなどが該当します。

NFC A / B 方式

国際標準規格と言われていて、VisaやMastercardなど国際ブランドが採用している規格です。専用のリーダーを設置しないと使えないようで、日本ではまだ普及していないのが現状です。

Type-Aは、NXP Semiconductors(旧フィリップス)が開発し、Type-Bは、モトローラが開発したそうです。

最近は、クレジットカードもこの規格に沿って、NFC Payができるものが多く出始めたようでこの前はCMも観ましたので、カード自体の普及はもう少しというところでしょうか。僕も早く手に入れなければ。

 

Origami Pay(「提携Pay」開始)

様々なキャッシュレス決済が載っている中で、自分にはOrigami Payが特に魅力的に映りました。利用者としても魅力的だと感じましたが、一番の魅力は店舗側やアプリ開発者として使いやすそうだと感じた点です。まさに、利用者、メーカー(アプリ開発者)、小売の3者が得をするような仕組みだなと感じています。

利用者のメリット

  • 即時割引やクーポンなどOrigami Payだけの割引が色々ある
  • 今いる箇所からOrigamiを使える場所を検索することができる

メーカー(アプリ開発者)のメリット

  • 提携Payによって、既存のアプリやこれから作るアプリへの決済機能の追加が簡単になったこと。

小売(お店)のメリット

  • お店からクーポン発行などを通して、アプリユーザーへの訴求が簡単にできること
  • 初期と月次がかからずに、決済手数料のみを負担すること
  • 手持ちの端末にアプリをダウンロードするだけなので、導入のスピードが早い
  • iPadがあれば、決済から売上確認の可視化ができるOrigami Businessが使える

自社の決済サービスに加えて、決済プラットフォームで各社と提携することで、一歩先に出ているなと感じました。

 

以上、色々つらつらと書きましたが、決済サービスの幅広さ、奥深さ、面白さが少しでも伝わったでしょうか。

Amazon Goや中国のアリババを筆頭にまだまだ進化していくキャッシュレスだと思いますが、また続きを記載できればと思います。

本書には、QRコード決済の現状や世間の反応、今後の動向など、まだまだたくさんの情報が深く、広く記載されています。MOOK本とは思えないぐらいの情報の質の良さを感じましたので、決済系に興味がある方は是非お手にとってみてはいかがでしょうか。

ポイント

  • QR決済
  • 接触のコンタクトレス決済
  • Origami Pay(「提携Pay」開始)