他人への執着をやめよう|『反応しない練習』草薙龍瞬
つい、カッとなってしまった…と後から反省することってありませんか?
僕は毎日冷静でかっこいい大人になりたいなと寝る前に反省してます。
心を落ち着ければ解決!と言われても、ヨガでも始めればいいの?瞑想?修行???これらも間違いではないと思いますが、身体からではなく、考え方から改善する方法もあります!
それが草薙龍瞬さんが書いた『反応しない練習』です。
この本は、ブッダ(仏教)の教えを元に草薙龍瞬さんの解釈で「現代社会ではこう使えば良い」と易しく解釈して教えてくれます。
無宗教であり、多神教の我々日本人にとって、仏教は近いようでよく知らない存在です。勝手な解釈をしていることもあると思うので、ゼロベースで読んでみることをおすすめします。
ポイント
- 反応する前に理解する
- 無駄な判断はしない
- 競争をしない
反応する前に理解する
人間は、欲があることを理解するだけで全然マシという話です。
人間には7つの欲求(生存、睡眠、食欲、性欲、惰性、歓楽、承認)があり、特に承認欲求というのが強く心の内にあります。
だからこそ、仕事で怒られると嫌な気持ちになるし、嫌いな相手が目の前にいると気分が沈みますし、人前でプレゼンテーションをすると緊張します。
承認欲求を始めとする様々な欲求が自分の中には存在することを理解しておくことが大切です。これを理解して、負の感情が湧いたときに思い出すだけで気持ちのメカニズムがわかるので、メタ的に自分のことを捉えることができます。
メタ的というのは、自分のことを客観的に見ることができるということです。これができることで、一歩退いて鳥瞰的に全体を見渡すことができます。
無駄な判断はしない
自分が正しいと思うことはやめましょう。
これは僕が一番陥ってしまうミスです。人は、つい、善悪や良い悪いの判断をしてしまいます。仏教では、これは意味のない判断であり、本当に必要なのは、「真実であり、有益であること」なのです。
意味のない判断をしてしまうと、恨みや嫉妬など負の感情が湧き上がります。また、肯定的な判断であっても、それは負の判断に変わってしまうこともあるので危険です。
これを避けるためには、「あ、判断したかも」と気づくことです。例えば、「今日はダメだった」「自分はダメなやつだ」「あいつが嫌だ」などです。
人間である限り、これはかなり難しいのですが、大切なのは「真実であり、有益であること」ということを知っていると、次第にできるようになる事柄かもしれません。
競争をしない
人間関係を丸く収める4つの原則があるそうです。それは「慈悲喜捨」と呼ばれています。
世間では、この4つをまとめて「愛」と呼ぶ。
この言葉、痺れました。笑
人間関係を円満に保ち、自分は自身の人生を信頼し、ゴールに向かうことが幸せになるポイントであると説かれました。
ポイント
- 反応する前に理解する
- 無駄な判断はしない
- 競争をしない
まとめ
本書には、上記以外にも様々な事例や教えが満載で、読んでいてとても感心しましたし、心が落ち着いていくのがわかりました。
あまり他人に執着してはいけないし、負の感情はある程度自分のせいで発生していると理解することが出来たので、大変勉強になりました。
心が乱れてきた、落ち着かない、など多忙で疲れがちな現代人の皆さんに一読をおすすめしたい本でした。