はじめての料金表の作り方(基礎)
モノを売る商売には、料金設定をすることが必須です。
私が従事しているITサービスを売る仕事にも、料金設定をしなければいけません。
最近初めて料金表を作成しろと言われましたが、これがまた難しくて、何が正解なのか全然わからないまま手探り状態でやっています。
まぁ、未だにこれが正解というものにたどり着けていないのですが、色々調べつつ教えてもらいつつの情報を一旦まとめておくのは悪くないかと思い、これを書いています。
プラン数とプラン名
プラン数と名前をつけることが重要です。
特にいくつのプラン数に分けるかというところは非常に大切で、お客様が納得のいく値段感で提供できるプランがなければ、せっかくの良い商品(サービス)も売れなくなってしまいます。
よく見るプラン名は、
- スタンダードとプレミアム
- ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ
- スモール、ミディアム、ラージ
プラン名は、個人的にはレベル別に1〜xまでつけておくというのもシンプルで好きですが、世間的にはプランには名前をつけておくことが重要みたいです。
プランの料金の構成
料金 | 初期料金 | 商品(サービス)開発や営業宣伝費用の回収する料金 |
定常(月額)料金 | 定常的にかかる経費や人件費に対して利益を上乗せした料金 | |
オプション料金 | 選択肢たプランに加えて利用ユーザー増加や、データ量の追加、機能の追加の料金 | |
制約 | プランの変更などを行った際にかかる事務手数料や、1ヶ月に行えるプランの変更回数などのルール |
- 初期料金がサービスによって、あったりなかったりすると思いますが、初期料金は商品(サービス)を開発するときの投資の回収をすることに必ず必要になってくるのではと考えています。
- 定常(月額)料金は、商品(サービス)の肝だと思います。原価の計算をきちんと行い、予定通りに提供できれば何円の利益を獲得できるのか、が想定できます。
- オプション料金は、あったりなかったりします。シンプルな料金表にするのであれば、オプションも含めてプランを分けるべきでしょう。また、オプションを付ける場合、初期料金の値段に含まれるか、定常(月額)料金に含まれるかが場合によって異なります。商品(サービス)の提供の仕方と合わせて考えれるとベストだと思います。
- 制約も必須だと考えます。各プランごとに設けるか、全体で設けるかは場合によりますが、制約のないビジネスなんてありえないと思っています。例えば、最低利用期間は1年間(途中解約は別途x円頂きます)とか、プランの変更には手数料(x円)がかかりますとか、プランの変更は1ヶ月にx回までです。とかそのような制約は必ずあるものだと思っています。
各料金の構成
原価 | 経費 | (IT業界SaaSを商品とした場合)データ量 × ID数(ユーザー数)で割り出した 必要なスペックのサーバーや備品、原材料などにかかってしまうお金 |
人件費 | 月にかかる作業する人に支払うお金 | |
利益 | %単位で表現する。利益率をいくらにするかは会社(個人)の自由ではあるが、 利益を上乗せした料金を見たときに他社とのバランスも考える必要がある。 |
各料金というのは、どうやって構成されているのかというと、上のような構成となっています。
- 基本的には、原価 + 利益
- 原価は、経費 + 人件費
- 経費はID数で経費がかかるもの、使用データ量でかかるもの、など多々のケースがあるかと思います。今回は用意するサーバースペックによってかかる経費が異なるという前提で記載しています。
- 人件費は各商品(サービス)を提供するにあたって、必要な作業をする人に支払うお金です。料金の性質によって異なり、初期料金であればプランを伺うときのコンサルタント料であったり、定常(月額)料金は、お客様のサポートをする体制を用意しておくお金などのことです。
- 利益は、いくら上乗せするかにセオリーのようなものはないかもしれませんが、少なくともマイナスになってはいけないこと、あまりに高すぎる利益を求めて競合よりかなり高い商品(サービス)となってしまう、などはNGと思います。ただし、料金が高いことは決して悪いことではなく、提供する商品(サービス)への自信と考えることもできます。何がそんなに高いのかを顧客が考えることで納得できれば問題なしだと考えます。
まだまだ修行中の身ですが、調べつつで今わかっていることは以上のような感じです。どこの企業も同じようなやり方で料金設定は行っているのでしょうが、あまり体系的にまとまった記事っていうのは少なくて、自分でメモをすることにしました。
今後も、深く料金設定について学ぶ機会があると思うので、随時更新していきます。